コンディショナーの髪の柔らかさは4級アンモニウムに由来します

     目標は4級アンモニウム無配合の開発

    髪にコンディショナーを付けて洗い流す時
    コンディショナーが首や背中に付くと
    首や背中に湿疹や肌荒れが発症します

    原因は界面活性剤の4級アンモニウムです

    4級アンモニウムは髪の表面にタンパク質成分や
    油成分や保湿成分などの有効成分をイオン吸着させて、
    髪の柔らかさをキープさせる成分です

    どんなに髪に良い成分を配合しても、4級アンモニウムの
    イオン吸着が伴わないと、髪の柔らかさはキープされません

    そこで、4級アンモニウムの代りに3級アンモニウムに代えたり、
    シリコーン以外の髪の質感を良くする成分を配合して、
    髪に優しい・肌に優しいコンディショナーの開発に入りました


A、4級アンモニウム→4級アミンのグアヒドロキシプロピルトリモニウムクロリドに
  代えて、背中・首へのアレルギー・肌荒れを無くします

  有効成分

  ◦リピジュア

  ◦ケラタイド(水鳥の羽毛のケラチン)
2020.10.07-11
B、カチオンは3級アミンのべへナミドジメチルアミンに変更

  有効成分

  ◦リピジュア  増量

  新規に配合

  ◦(ジヒドロキシメチルシリルプロポキシ)ヒドロキシプロピル
   加水分解コラーゲン

  ◦ケラタイド(水鳥の羽毛のケラチン)を増量

  ◦セタノール  増粘成分として追加
2020.10.07-2
C、3級アミンでは髪の柔らかさが不十分なので4級アンモニウムの
  ジステアリルジモニウムクロリドとステアリルトリもニウム
  クロリドに変更します

  ただし、4級アンモニウムはアレルギーが発症しますので、
  敏感肌のモニターで刺激テストをして、安全な配合量で
  4級アンモニウムを配合することにしました

  化粧品を処方する時、使用感はとても大切です

  しかし、使用感のみを重視してアレルギーや肌荒れが
  生じては意味がありません

  特にリンスやコンディショナーやトリートメントは、
  成分の機能と安全性のバランスが重要です

  今回のコンディショナーの開発は、ユーザーに商品の
  紹介をしなくても、使って頂ければ品質の良さを実感して
  頂き、そしてアレルギー・肌荒れにも安心してお使い頂ける
  ように、4級アンモニウムを少量で髪の柔らかさが実感して
  頂ける配合量を研究して開発をしています

 新たに保湿成分を配合します

  ◦スサビノリエキス・アルゲエキス・紅藻エキス

  ◦加水分解シルク
2020.10.07-3
D、セタノールを若干減らしました
2020.10.07-4
E、新規にキトフィルマーを配合して、髪の柔らかさをツルツルにします
2020.10.07-5
    今回のコンディショナーの開発はここまでにしますが、
    次回は開発が終わった後で、全成分と各成分の効能を
    紹介いたします