パーマの薬はアルカリで髪を柔らかくして、カンゲン剤という薬品で髪のシスチンという橋を壊して、髪にロッドを巻き、パーマをかけ、その後でサンカ剤という薬で壊した橋を元に戻してパーマをかけます。パーマで髪が傷むのは、カンゲン剤というパーマの1剤の過剰作用(オーバータイム)と、サンカ剤というパーマの2剤の酸化不足が原因です。
美容師さんは、お客様の髪の質を毛髪診断で正しく毛質を判断して、髪質に合ったパーマ1剤の作用時間で、パーマ1剤の作用をストップして、パーマ2剤で中和をしていれば、髪を傷めるということは最小限に抑えることができるのですが、実際には、長年の経験と勘でテストをして中和しているために、髪を傷めているのです。
※ パーマで髪を傷めないためには、正しい毛髪診断にしたがってテストをして中和をしなければなりません。
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また、シスチンの橋を壊してパーマをかけても、パーマの2剤のサンカ剤で壊した橋を元に戻せば、髪のダメージは最小限に抑えられるのですが、パーマの1剤で壊した橋を完全に元の丈夫な状態に戻すためには、60分以上の時間が必要です。ところが、美容師さんは10分前後という短い時間で中和をストップしてロッドを外しているために、髪はパーマをかけるたびに傷んでしまうのです。