コラーゲンは脊椎動物の骨・軟骨・真皮・靭帯に含まれるタンパク質で
その種類は15種類以上です。
その中でも化粧品に使われるコラーゲンは
Ⅰ型コラーゲンで牛や豚・鶏の軟骨から抽出されたものが化粧品の原料として使われ
Ⅱ型コラーゲンはサプリメントとして使われています。
又、コラーゲンは分子量が高分子のために肌には吸収しません。
そのためにⅠ型コラーゲンは肌の表面で固まり張りを出すためにシワの改善に使われます。
「プロテオグリカンとは、その働き」
プロテオグリカンはコアとなるタンパク質にコンドロイチン硫酸や
グルコサミノグリカン等の糖類が枝の様に結合した、細胞外マトリックスという複合多糖です。
生体内でのプロテオグリカンの作用は、表皮細胞増殖作用やヒアルロン酸を作る作用ですが
分子量が数十万と高分子のために、肌にはまったく吸収しないで肌の表面で、
コラーゲンと同じ様に張りを出します。
そのためにプロテオグリカンは、肌荒れを改善する目的で使われます。
「セラミド」
スフィンゴ脂質の一種で細胞膜に高濃度に存在しています。
肌には角質層間に存在してアレルギー成分のバリアーとしての働きをしています。
「ヒアルロン酸」
皮膚・軟骨・眼球に含まれるムコ多糖
ヒアルロン酸1gで水6ℓを含水する性質から保湿効果を期待して
化粧品の保湿成分の主要成分として配合しますが、
1%も配合すると、ゼリーみたいに固まってしまいます。
又、0.01等の低配合では保湿効果がまったく無いのでグリセリンを配合しています。
又、分子量が200万と高分子のために、肌にはまったく吸収しません。
「スクワラン」(保護効果の高い皮脂膜の成分)
深海ザメの肝臓の油脂のスクワランに、水素を添加して安定性を高めた油脂。
人の皮脂に12%含まれています。
肌への浸透力と湿潤性にも優れていますが、肌の表面で皮脂膜を作り
保護効果と保湿で肌の乾燥や紫外線から肌を守ります。
シルラクリームには保護効果と保湿の目的で10%配合しています。
「グリセリン」(一部のアレルギーの人にアレルギー成分になります)
3価のアルコール
食品添加物として、甘味料、保存料、保湿剤、増粘安定剤として使われています。
高濃度で発熱して、爆薬の原料になります。
プロテオグリカンやセラミド・ヒアルロン酸が1kg数十万円という高い原料と比較して、
1kg250円と低価格で、しかも優れた保湿効果から、
グリセリンは化粧品の主要な保湿成分です。